八佾第三 055

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原文                  作成日 2003年(平成15年)7月から 10月
子入大廟、毎事問。或曰、孰謂鄹人之乎、入大廟、毎事問。
子聞之曰、是禮也。
 
〔 読み下し 〕
()(たい)(びょう)()りて、(こと)(ごと)()う。()るひと()わく、(たれ)(すう)(ひと)()(れい)()ると()うや、(たい)(びょう)()りて(こと)(ごと)()う。()(これ)()きて(のたま)わく、(これ)(れい)なり。
 
〔 通釈 〕
孔子が周公旦を祀った廟に入って、祭りの介添え役を務めた際、儀式について一つ一つ先輩に確認を取りながら行った。ある人がこれを見て、「誰が一体あの鄹人の子(孔子へのあてこすり)を、礼に通じた人物だなどと謂うのかねえ?」と嫌味を云った。これを聞いた孔子は、「事毎に確認しながら、慎重に行なうのが礼というものなのだ」と云った。
 
〔 解説 〕

孔子は形だけの礼・上辺を飾るだけの礼を嫌った人でした。以前、礼とは「相手を思いやる気持を姿形に置き換えたものである」と申しましたが、孔子はこの時も先輩を立てる意味から、「これはこれで宜しゅうございますか?あれはあれで宜しゅうございますか?」と、一つ一つ確認しながら儀式を執り行ったものと思われます。

中国人は、面子(めんつ)を病的な位に重んじる民族ですから、後輩が先輩の面子を立てるのは当たり前のことなんですね。一度相手の面子を潰したら最後、必ず後で仇をとられてしまいます。最近の日本人は面子を小バカにする傾向がありますが、必ずしも卑しいことと
決め付けるものではありません。

誰だって、面子を潰されて気分のいい人はいませんからね。面子(体面)を重んじる人には、うんと面子を立ててやったらいいじゃないですか。それが大人の付き合いというものでしょう。

野中や古賀が怒っているのも、小泉が彼らの面子を逆撫ですることばかりやっているから
なんですね。面子を潰されて平気でいられるのは、土井たか子位のものでしょう(アレは自分で自分の面子を潰したんでしたね)。

人間から面子というものを完全に取り除いてしまったならば、気軽で肩が凝らない反面、高貴さも潔さも失ってしまうんですね。程度の問題なんですよ、これも 。
 

〔 子供論語  意訳 〕
孔子(こうし)(さま)()(こく)のご(せん)()(まつ)ってある寺院(じいん)(はい)って、お祭(まつり)進行役(しんこうやく)(つと)めた(さい)、一つ一つ先輩(せんぱい)上役(うわやく)()きながら、儀式(ぎしき)(すす)めて()った。ある(ひと)がこれを()て、「(なん)だあの若造(わかぞう)は!やり()だと()いていたが、ちっとも(たい)したことがないではないか!?」とイヤミを()った。これを()いた孔子(こうし)(さま)は、「たとえ()かっていても、一つ一つ確認(かくにん)しながら儀式(ぎしき)(おこ)なうのが、先輩(せんぱい)(たい)する礼儀(れいぎ)というものなんだよ」とおっしゃった。
 
〔 親御さんへ 〕

相手の面子を立てるというのは、一見無駄なことのように思えますが、友好関係を保つ上で大切なことなんですね。善意や好意を受けた相手に対しては尚更です。最近、好意を受けた人に対して、面子丸潰れにしてしまった一大珍事がありました。皆さんもテレビをご覧になって、呆れ返ってしまったのではないかと思いますが、ユニバーシアード韓国大会で北朝鮮のイモ姐ちゃん軍団がやらかした「横断幕ひっぱがし事件」がそれです。

宿舎のある町の人達が、全くの好意から「北朝鮮同胞の皆さんようこそ!私達はこころから歓迎致します!!」と書いた文字の横に、金大中と金正日が握手をしている写真をプリントした横断幕を張り出した。たまたまその日小雨が降っていたそうで、横断幕が雨に打たれて濡れてしまった。

そこにイモ姐ちゃん達を乗せたバスが通りかかったかと思ったら急停車。ドカドカと降りて来たイモ達、何をとち狂ったか横断幕の張ってある松の木に体当たりをぶちかましてこう云った「将軍様が雨に濡れてかわいそう!こんなことするなんてヒドイ!!」と、泣きながら地元の好意の印しである横断幕をひっぱがしてしまった。

あのシーンは世界中に報道されたのでしょうが、さすがの金正日もイモ達のやり過ぎに腹が立ったのか、「みっともないことをしてくれて!お前達は二三日宿舎で謹慎していろ!!」となって、その後三日間、イモ軍団は競技場に姿を現しませんでした。

横断幕とは元々雨にうたれるのが当たり前ですし、ピョンヤン広場に立っている金日成の巨大な銅像は、一年中風雨に曝されている。「あの銅像は一体どうなっているんですか?」と報道陣に質問されたら、何と答えるつもりだったのでしょうかねえ、あの姐ちゃん達は。いかにもバカバカしくてオカシイことを「滑稽」と申しますが、あれは滑稽を絵に画いたような珍事でしたね。

横断幕を引きずり下ろされた地元の人達は、腹が立つ前に呆れ返ってしまって、「写真入りの布地がそんなに珍しいのならば、プレゼントします!」としか云えなかったそうな。

前にも
云いましたが、北朝鮮の美女軍団は、論語微子第十八(仮名論語282 頁)「斉人女楽(じょがく)をおくる」の故事からとって、韓国の野郎どもをからかってやろうと企てたんですね、北朝鮮の策士が。そうとも知らず、まんまとひっかかってしまったって訳ですよ、韓国の男どもは。

昨年の釜山
アジア大会のみならず、今回のユニバーシアード大会でもひっかかるなんて、一体韓国には、論語を読んだことのあるジャーナリストはいないのでしょうか。

余計なことかも知れませんが、目を凝らして見回しても、美女なんか一人もいないじゃない
ですか、最前列にも。マアマアというのが300人中3人位のものでしょう。みんなデカ顔のダサイイモ姐(ねえ)ですよ、あれは。青陵短大に行って無作為に300人集めたって、あれよりずっとマシな子が集まりますよ。

来年のアテネオリンピックに、伊藤先生を応援団長に仕立てて、青陵の学生300人を送り
込んでみたらどうでしょうか?赤羽会長が青陵の理事をやっていますから、関学長に提案してもらいますかね。しゃもじみたいなカスタネットを持たせて、伊藤先生の指揮の下、辺り構わず「ガンバレニッポン!ペチャペチャペチャ!!」とやらせたら・・・・・・。「もう帰って来るな!ギリシャの田舎町に永住してろ!!」てなことになりますかな。伊藤先生の面子丸潰れですね、これでは。
 

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