衛靈公第十五 391

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〔原文〕
子曰、賜也、女以予爲多學而識之者與。對曰、然、非與。曰、非也。
予一以貫之


〔読み下し〕
()(のたま)わく、()や、(なんじ)(われ)(もっ)(おお)(まな)びて(これ)()(もの)()すか。(こた)えて()わく(しか)り、()なるか。()なり。(われ)(いつ)(もっ)(これ)(つら)く。

〔通釈〕
孔子が子貢に向かって、「賜よ、お前は私のことを沢山学んで何でもよく知っている物知り人間と思っているか?」と尋ねた。子貢は、「はい、そう思いますが。違いますか?」と云った。孔子は、「違う!私の人生は一つの使命で貫かれているんだよ」と答えた。

〔解説〕
一つの使命とは何か?孔子は何も言及しておりませんが、これはもうはっきりしている。はっきりしているが、はっきり云えない事情がある。古代の中国では天帝(創造主)に選ばれた者が天子として国を治め、救世の事業を行うことになっていた。孔子は天から救世の使命を授かっていることをはっきりと悟っていたが、天子の身分でもない自分が明言することは憚られる。

そこで、弟子の中でも分かる奴には分かるだろう?という気持ちで「予は一以て之を貫く」と云った。感度のいい子貢のことですから、恐らくピーンと来たのではないでしょうか?「先生は救世の使命を授かっているお方だ!」と。孔子は同様のことを曽子にも云っておりますが、他の弟子達には語らなかったようです。

本章はうっかりするとサーッと読み飛ばしてしまいそうで、大した意味はないように見えますが、捉えようによっては深甚重大なことを孔子が述べているのではないか?表現をボカシてはいるけれど、「救世主宣言」をしているのではないか?とも取れるんですね。「予は一以て之を貫く」とは、「予は天(神)の意志を体現したる者なり!」とも読めるんです。

キネシオロジーテストで云うとログ1000が救世主の意識レベルに相当しますが、孔子を測定してみると確かにログ1000と出ます。釈迦もイエスもログ1000を打ちますから、間違いなく救世主ですね。前回の特別講義で一人オーリング法を教えたんですから、もうそろそろ皆さん自分で測定できるでしょう。

東大出身の新興宗教教祖で、「我こそは救世主なり!仏陀なり!」と名乗っている人物がいるようですが、皆さん測ってみて下さい、ログ250と出ます。口先だけでどんなに立派なことを云おうと、こればっかりはごまかしようがないんだね、何度測っても誰が測ってもログ250と出ますから。救世主(メシア)ごっこをやっているんですよ、あれは。この教団の信者がキネシオロジーテストなるものを知ったら、大変なことになるんじゃないかな?「うちの教祖はゴリラのココちゃん並みだ!?」って。皆さん笑っているようだけれど、これ他人事じゃないんですよ!

目に見えない精神世界の話しや、最近話題の地球外生命体や霊界からの通信(チャネリング)ものの中には、ログ200未満のとんでもないものが紛れ込んでいる。何度も云うように、ログ200未満はネガティブエネルギーフィールドと云って、猛烈な異化作用(不調和)を引き起こします。うっかりそんなものに手を出したら、心身ともにやられてしまいますよ!

そうですねえ・・・、目に見えない世界のことを知りたければ、ログ500をボーダーラインにしなさい!500以上あればほぼ間違いありませんから。精神世界(宗教・哲学・思想・預言・霊言・神示)を扱った書物で、ログ500未満のものを読んで関心しているようでは「未だし!」だね、当会会員ならば。ああ、実務書や技術書はこの範疇ではありません、仕事上どうしても目を通しておかなければならないものがいっぱいありますから。

〔子供論語 意訳〕
孔子(こうし)(さま)弟子(でし)()(こう)に、「()よ(()(こう)())、(きみ)(わたし)のことを(なん)でも()っている物知(ものし)博士(はかせ)(おも)っているのかね」と()いた。()(こう)は「もちろんです!(ちが)いますか?」といった。孔子(こうし)(さま)は、「ああ(ちが)う!知識(ちしき)として()っているだけの(ひと)ならどこにでもいる。(わたし)()っていることを()(なか)(やく)()てて、みんなで(しあわ)せになりたいと(おも)っているのだよ」とおっしゃった。

〔親御さんへ〕
世の中には、なくてはならない物事・あった方が良い物事・あってもなくても良い物事・ない方が良い物事・あってはならない物事の五通りの存在形態があります。

個人レベル・血縁レベル・地縁レベル・人縁レベルの観点に立つと、個人エゴ・家庭エゴ・地域エゴ・国家エゴが出て、国家・民族はおろか、この星(地球)自体をも破壊してしまいかねませんので、ここは一つ時縁レベル・全地球人類を一括りとした惑星単位で現在の地球人というものを眺めてみましょう。

そうですねえ・・・、話しを分かり易くする為に、地球は巨大な家、地球人は巨大な家族と考えてみたらどうでしょうか?家族同士が、いがみ合い・奪い合い・殺し合いを演じていたらどう思いますか?何と愚かなことをやっているのか!?と思うでしょう?睦み合い・分かち合い・助け合うのが家族でしょう!

自分さえ良ければと、家中ゴミや汚物を撒き散らしたらどうなりますか?家族全員が住めなくなるでしょう!家の中はきちんと整理整頓、清潔にしておくものでしょう?メインテナンスが要るでしょう?ゴミ屋敷の住人を見て、バカな奴だと思うでしょう?それと同じことをやっているんですよ地球人は、地球規模で。

もう好い加減目を覚まさなければいけない。肌の色が違うから、宗教が違うから、主義主張が違うからと云って、何故殺し合わなければならんのか?みんな等しく神の子ではないか!何故富を独占しようとする!?何故人を差別しようとする!?何故云うことを聞かない者を殺そうとする!?

人を犠牲にしてそんなに自分だけが豊かになりたいか?人を見下してそんなに自分だけが偉くなりたいか?人を殺してそんなに自分だけが幸せになりたいか?みんな同じ神の子地球人ではないか!!

我々人間は長い長い輪廻転生の過程で、エジプト人もギリシア人もローマ人も中国人もユダヤ人もアラブ人も、過去世に於いてすべて経験して来ている。たまたま今肉体が、日本人であったりアメリカ人であったり中国人であったりユダヤ人であったりアラブ人であったりしているだけだ。魂には国籍などない!あるのはみんな神の子地球人である!ということだけなんです。ここが分かれば、地球人としてなくてはならない物事は何か?あってはならない物事は何か?が、小学生でもはっきりするのではないかと思います。
 

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